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   安倍マリオでオリンピックに?

 安倍さんが自民党総裁に3選され、あと3年間日本の政治を動かすことになった。

 ところで、リオのオリンピックで、安倍さんがマリオに扮してパフォーマンスをやったことを覚えているかと思う。
 その意味するところをこの「トピックス83」で取り上げた。「トピックス83」を是非お読みいただければと思う。

 東京は建設ラッシュに沸くが‥‥
     (資料画像)
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 どうも安倍さんは歴史に名を残すことに懸命のようで、アベノミクスを振りかざしたり、マリオになったりするが、別の意味で歴史に名を遺す首相になるといえそうだ。
 それは、オリンピック景気がすでに東京一極にバブルをもたらしており、2020年の秋以降、このバブルがはじけて大不況が始まることが予言できるからだ。

   東京バブル崩壊シナリオ

 2019年秋の消費税引き上げ、2020年分から始まる所得税増税という大衆増税に加え、残業代ゼロの「働らかせ改革」も始まり、一般的な国民の懐は打撃を受け2020年以降の消費停滞は避けられないことがひとつ。
 東京の再開発、建築ラッシュでゼネコンや建設業はウハウハだが、オリンピックを境に打ち止めになるだろうと業界関係者の多くが口にしていることが二つ目。これはほぼ間違いないと思われる。
 消費税が5%から8%に引き上げられた時に駆け込み需要がおき、その後住宅建設が落ち込んで長期にわたり回復できなかった。
 いまもすでに駆け込み需要がすさまじい勢いで起きており、消費税10%引き上げ後、半年ぐらいは駆け込み契約の建築が続くとしても、その後は崖のように落ち込むことは目に見えている。

 いま東京は一極集中でお金も人も集まり、街を歩いていてもバブル景気を感じる。
 逆に、東京しか元気がないともいえる。
 その東京五輪バブルが、安倍3選でやってはならない悪政が上積みされることになり、一気にはじける土台が用意されてしまった。いや間違いなくはじける。

 その後の日本の衰退は、「失われた30年」どころではないだろう。かくして安倍さんはマリオになって一極バブルを演出し、それを駄作により崩壊させ、日本を苦境に陥れた首相として歴史に名を残すことになる。

   道はある

 不名誉な名を残したくなければ、消費税を5%に引き下げるとか、軍事費を削減して社会保障を充実するとか、少子化を食い止めるためにあらゆる政策動員をするとか、まだ道はある。
 大企業主義によって国民の懐を冷やすのではなく、懐を温める政策はいくらでもある。
 あなたはオリンピックに参加しなくてもいいのだ。国民のための政治運営に全力を傾けてほしい。