失敗を失敗といわず・・・
| 暮の総選挙、安倍さんはアベノミクスに自己陶酔して「この道しかない」とブチあげるが、現実は株と為替差益が上向いているだけで、国内総生産は下降している。 国内の実体経済はちっとも上向いていないばかりか、住宅販売など、明らかに下降局面に入っているのだから、普通の感覚を持つ人間なら、アベノミクスは失敗ということになる。 アベノミクスに酔っている安倍さん、そこで何を言ったかといえば、「道半ば」というセリフ。 なかなかうまい言い草だ。これだとある意味、永遠にアベノミクスにしがみついていられる。 「失敗」を「道半ば」と言いくるめて選挙に勝利したのはいいけれど、次の矢をこう放つという具体的公約はなかった。なんとも観念的な空気で安倍さんに下駄を預けた形になった。 | 神頼みではなく、 |
破綻済みの理論
安倍さんがやってきたことは日銀にジャブジャブお金を印刷させ、大企業の利益を増大させる政策だったので、これを続けるということになる。
これで日本の経済が興隆するのかといえば、完全にダメよダメダメ。
というのも、アベノミクスの理論的背景は新自由主義のトリクルダウンで、大企業が儲かればその滴が下に落ちてきて下々の懐も潤い、経済が活性化するという、とっくの昔に破綻している理論に他ならないからだ。
じつはこれ、小泉さんが竹中さんとやった政策。いわばコイズミクスで、格差は広がるは、経済は停滞するは、デフレスパイラルになるは……。そこで小泉さんがやったことは郵政民営化。ブチ上げて選挙で勝ったが、民営化して日本の経済が上向いたか。答えはNO！で悪くなる一方だった。
この政策をそのまま引き継いでいるアベノミクス。
実体経済や国民生活を立て直す政策は皆無なので、消費税増税でＧＤＰがマイナスになるのは当然の結果だ。
第３の矢はこれだ！
それでも「道半ば」とこだわるなら、第三の矢はこれしかない。
日銀から国民に直接「滴」を落とすのである。
日銀が３５０兆円印刷して、勤労国民７千万人に一人５百万円ずつ現ナマを配るのである。
さらに、教育は国を支える柱であるから、幼稚園から専門学校・大学まで全在校生２千万人に一人二百万円を配りたい。
財源は僅か40兆円である。
何のことはない、合わせて390兆円を日銀が増刷すれば済む話だ。総選挙直前、300兆円を増刷したのだから、簡単にできることだ。
この第3の矢を放てば、安倍さんが信奉する究極のトリクルダウンとなり、経済効果は絶大であろう。
戯言といわれるかもしれないが、安倍さんがやっていることは、中身は同じバラマキである。違うのは、国民に行き渡る前に丸ごとピンハネして頂戴という政策のタチの悪さである。
官製春闘で政府が雇用主に賃上げをお願いするなどという筋違いのパフォーマンスなどやめて、国民に直接「しずく」を行き渡らせることだ。
タチの悪い政策の証明
日本経済団体連合会が自民党に政治献金を復活させたが、ピンハネのお礼として一部バックするということ。
何のことはない、税金を自民党に還流するケシカラン話だ。
アベノミクスが、タチの悪い政策であることの証明でもある。
国民の皆さん、騙されてはいけない。
