安倍首相の改憲策動が危険水域に入っている
いまの政権の状態を一言でいえば、政権本体も母体の与党も取巻き官僚群も劣化が激しく、普通の会社ならとても存続できないような様相を呈している。
普通の組織ならきつく求められる「報連相(ホウレンソウ)」もまともにできていない集団が日本の政治を牛耳っていることに驚くばかりだ。
その頂点にいる責任者が安倍首相である。これほど失態が続く組織の責任者であるから、本来なら責任をとって、国民に謝罪のうえ自ら退くのが当然であろう。
ところが、安倍首相の支持率が思ったほど下がらない。
安倍首相が責任も取らず、傲慢にしていられるのはこの世論の支持が高いことにつきる。
この高支持率があるうちに安倍さんがやろうとしているのが、憲法改正である。
憲法改正といってもいろいろある。
安倍さんがやりたいのは憲法9条の改正だ。安倍さんがやりたいことは、9条を亡き者にしようという改正だけといってよい。
これは日本のこれからにとって、最も誤った道となる。
さてここで支持率と改憲の相関関係を整理しよう
<国民> 国民は憲法9条の重要さをあまり気にしていない→安倍政権はとんでもない政治を行っているがなんとなくイメージがいい→悪政やドジは誰がやっても同じだろう→安倍にかわる政治家が見当たらないから安倍でいいか→支持しよう
<安倍> 国民はイメージ戦略に弱い→アベノミクスなどで経済に強い安倍を打ち出す→株価が上がれば経済がよくなっていると国民は勘違いする→悪政がばれそうになったら徹底的に秘匿したり誤魔化せば国民は気にしなくなる→愚民化政策を徹底すれば支持率は落ちない→高支持を絶対的な力として戦後政治の総決算と押し付けられたという宣伝をして憲法9条改正をやってしまおう→あとは愚民化した国民を力で押さえつけてほしいままの政治をやろう
いまの安倍高支持率は若年層によるものだ。若い人たちが安倍を支持しているのだ。
なぜ?それは、若年層に対する長年の愚民化政策が成功しているからだといえる。
日本保守層は、教育改革を重視した。戦争責任や憲法について子供たちにきちんと教えないという戦後民主教育の右旋回を成功させた。いま、保守層はその成果にほくそえんでいる。
その集大成が憲法9条改正だといえる。
流れを変えるために
この流れを戻さないといけない。憲法9条はアメリカに押し付けられたのか?
真実を若い人たちに知ってもらい、安倍支持が自分たちの将来に暗い影を落とすことを知ってもらいたい。
大阪・門真市出身の総理大臣・幣原喜重郎が憲法制定とどのように係わったのか、それを若い人たちや多くの国民に知ってもらいたい。いま改憲の危機が迫っているとき、映画にすればたくさんの人が見て憲法の真実を知る。そうだ!映画を作ろう、と「幣原喜重郎生誕150年記念事業・実行委員会」が立ち上がり、いま映画を製作中。
公開は今年11月を予定。
詳しくはhttps://readyfor.jp/projects/shidehara150を閲覧願いたい。
そして、ぜひ製作費のご支援をお願いしたい。
予告編は予告編はYouTubeで見ることができる。
https://www.youtube.com/watch?v=bbCuePt82Uo&app=desktop。
今この時期、大変大事な企画であり、当事務所も応援している。