安売り競争 ・・・ 自分の首をしめている 860円ジーンズ、790円ウィスキー、99円セーター、60円ペットボトルお茶、37円即席ラーメン・・・何かおかしい ?安いモノが社会に氾濫し、安いモノしか売れない。 安いモノしか売れないと、企業利益は減少し価値あるものは淘汰され、熟練技術は見捨てられる。巡りめぐって単なる原材料扱いされ、偽装外注・派遣労働・人件費の値切り・正規社員の減給、さらには首切り・失職につながっていく、自分で自分の首をしめる景気である。 税理士業界もカヤの外ではない。月額1万円の顧問料。すべてコンピュータが入力計算します。コンピュータで経営診断します。・・・・・・・ |
|
中小企業の経営はコンピュータで行っているものではありません。人と人のつながりの中で思いをこめて親子代々続けてきています。
人を人と思わず、原材料や機械の部品の一部としか考えず使い捨てる。人の感情などカケラもない経営者は長続きしないことは明らかです。
かつて、「メチャクチャ儲かりました。」「お金を儲けることはそんなにいけないことですか。」といった経営者が経営から去って行きました。
商売は人の感情と心、思いと交わりがあって成り立ちます。人と人の交わりが商売です。
税理士の経営もこの思いがあってこそ顧問先と一体になれ、単にコンピュータが自動的に計算するのではなく、その思いをコンピュータに伝えてこそ、真に実のある計算と経営診断ができるものです。
無駄だった経費は削る。儲けすぎていた商品は安くする。・・・・・この価格下落はデフレではありません。
経済活動が縮み、価格が下がるのがデフレです。暮らしまで下げるのがデフレです。良いデフレなどありません。
「年功序列・終身雇用は過去のもの。これからは成果給である。」「すべてコンピュータが管理する。熟練工など要らない。」「正社員など要らない。外注と派遣労働でいつでも首を切れるように。」・・・・・・その結果が"格差社会と実感のない景気拡大" そして低価格競争とデフレです。まさに「蟹工船」の世界へと進んでいる。
水道も電気もない、自動車も通信もない・・・・・江戸元禄時代はそんなものは何もありません。でも人の暮らしと心は豊かであったでしょう。もはやその時代にはもう戻れないのです。人の暮らしと心は戻れますが。
必要なのは人の暮らしと心を豊かにする経済ではないでしょうか。儲けすぎで溜め込んだ剰余金(大企業)を還元し、雇用と賃金を守る。納めた税金を無駄遣いせず国民の生活向上のために使う。経済と政治は企業経営の哲学に通じるものといえます。
デフレ (物価 「下がった」 ) 消費者も実感
日本銀行が1月14日に発表した「生活意識に関するアンケート(2009年12月調査)」によると、物価が1年前に比べて「下がった」との回答が3割を超え「上がった」を上回り、消費者のデフレ意識も強まっています。
先行きの物価が下がるとの予想が広がると、物価下落と景気悪化が悪循環をもたらすデフレスパイラルにつながりかねないとみて、日銀は警戒を強めています。
街角景気 わずかに上昇
内閣府が全国の商店主やタクシー運転手らの「街角の景気感」をまとめた12月の景気ウォッチャー調査で、景気の現状を示す指数で35.4ポイント、先行きの景気を示す指数で36.3ポイントをともに3ヶ月ぶりに上昇した。
急激な円高が落ち着き、家電のエコポイントの延長が打ち出されたことから、景気先行きへの懸念が薄れた。しかし、消費者の低価格志向は強まっており、「デフレ」による単価下落・受注先からのコスト削減は厳しくなっている。