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   なぜ ? 政治家には甘い ・・・ 公金<税金>の横取り

 国会議員に毎月100万円が支給される『文書通信交通滞在費』(文通費)は、使途の基準や範囲があいまいなうえ、領収書の保存や、帳簿経理、公開の義務がない。
 政治家が事実上自由に使える「第2の給与」となっている。
 国会議員には、本体の歳費(給与)として月額129万4000円と年2回の期末手当(ボーナス)が支給されている。
 (文通費)は、歳費法で「公の書類を発送し及び公の性質を有する通信をなす等のため」の費用と指定されているが、領収書の保存や使途の報告も不要だ。
 国会議員にはさらに、会派あてに1人あたり月65万円の立法事務費が支給されているほか、新幹線には無料で乗れる「JRパス」や、地元と東京を往復する航空券引換証支給など「特権」がある。
 まさに公金<税金>の特権を利用した横取りである。

 これは、“日割り”にすれば済むものではない !!
 この様々な特権は領収書の提出が不要なため、使途が全くわからない。 古くて新しい「政治とカネ」の問題だ。

 企業が受ける『税務調査』で比較すれば一目瞭然だ。
 『税務調査』で支払の領収書はありません。 使途の内容は明らかにできません。 帳簿には明細は記入しておりません。 ・・・ これでは全て否認され、7年間遡及されたうえ、重加算税の対象になる。 さらには脱税で立件されることもある。

 我々が“血と涙と汗”をかいて稼いだ所得には、“血も涙も汗”もない税法を盾に“血も涙も汗”もなく取り立てられる。
 国民が、真に納得できる法整備を速やかに行うべきである。
 私たちが支払った“血と涙と汗”の税金である。

 この税金のムダ遣いのツケは、いづれ増税となって国民にハネ返ってくる !
 税の基本は“応能負担”と“所得の再配分”である !

  「文通費」以外でも「秘書給与」は、1日でも満額支給

 (文通費)以外でも税金で賄われる議員の特典がある。 公設秘書給与も同じ仕組みとなっている。 この「秘書給与」は日割りに改められない。
 衆参両院の事務局によると、▽政策秘書給与は月額43万~64万円 ▽公設第一秘書は月額41万~63万円 ▽公設第二秘書は月額32万~47万円となっている。
 秘書給与法は給与などを「採用の等月分」から支給すると規定しているからだ。
 また、通勤手当(一律で月3万円)、住宅手当(最大月2万8000円)受け取れる。

 一般会社では、10月31日採用者に1ヶ月分の給与を支給するなどありえない。 通勤手当を一律で月3万円支給するなどありえない。

 税務調査でも到底認められる経理処理とはなりえず否認される。
 まさに、特権を利用した“お手盛り”の国民の税金の横取りである。

   最大のムダは 「政党助成金」  毎年317億円以上

 国会議員に1人月額100万円が支給される(文通費)が問題になっているが、国会議員・政党に関わる税金の最大のムダは、私たちの税金を無理やり分配する「政党助成金」(政党交付金)だ。 「政党助成金」を使い残し、『基金』として貯め込んでいる議員や政党がゴロゴロいる。
 「政党助成金」は毎年、国民の納めて税金、総額317億7400万円(2020年)が各党に分配されている。(日本共産党は受領拒否)
 使途等報告書によると、政党各支部(各議員が各地に各支部を設立している)は、人件費や事務所費などに支出、余ったお金は「基金」としてため込んでいる。(このお金が選挙活動や、選挙買収にに使われている・・・2019年参院選広島選挙区をめぐり、自民党本部が河井克行・案里夫妻に提供した1億5000万円のうち1億2000万円は政党助成金であったといわれる)
 政党助成金は余ったら国庫に返納するのが原則だが、「基金」という名で積み立て翌年に繰り越すことを可能としている。 “返納逃れ”
 (文通費)問題で“日本維新の会”が火付け役のようにメディアで取り上げられているが、維新の党本部の「政党交付金使途等報告書」では、「基金」2020年残、13億3800万円も貯めこんでいた。 各党とも、これらが選挙資金として使われたのは明らかだ。
 『国庫』に返納せず、“蓄財”として貯めこむ。 そして、選挙のたびに「選挙資金」として使われる。
 国民は、各政党・各議員の選挙費用を税金として拠出しているのではない。

その他
◆ 国債残高1000兆円 ・・・ 将来の国民(借金)のツケ
◆ 自民党収入の172億円(7割)、日本維新は18億円(8割) ・・・ 政党助成金
◆ 政党助成金の溜め込み(繰越) ・・・ 298億円
◆ それでも政治資金パーティー ・・・ 24億円
◆ 政策活動費19億円 ・・・ 使途不明
◆ 18歳以下の子どもへ「10万円」一律給付 ・・・ 「選挙対策費」
◆ クーポン巨額事務費 ・・・ 1200億円
◆ アベノ布マスク、在庫保管に6億円・・・安倍元首相の「人気取り政策」
◆ 持続化給付金・不透明な業務委託726社・668億円・・・不正支給
◆ コロナ対策事業者向け給付金50万~100万円・・・政権の“広告費”
◆ GoTo事業2114万円・・・クーポン不正
◆ マイナポイント事業に1兆3134億円・・・何のため?(AIで国民管理)
◆ 税のムダ使い2108億円・・・会計検査院指摘

* 「将来世代にツケを回すな!」積もり積もった国の借金に不安に感じる国民を脅かす論法
* 大企業・富裕層の税負担を減らしきたことを棚に上げ、借金の返済財源は消費税しかない(消費税は社会福祉財源との公約を無視)と強弁するインチキ議論

などなど上げればきりがない。

日本をダメにする永田町の倫理

 ○ 政治家とは“人民のために働く公僕である”=瀬長亀次郎(沖縄) ○
   ・・・ この思想、今さらながら思い起こされる ・・・

 ことあるごとに「身を切る改革」「透明化の確保」と唱えているが、真に「身を切る改革」「透明化の確保」とは、国民の税金であることを真摯に受け止めることだ。