言葉を覚え始めてきた2歳の孫が、何かにつけてイヤイヤをするようになった。幼児のイヤイヤ期というらしい。自我の芽生えや自己主張の発達に伴う現象で、成長の過程ではいいことなのだそうだ。
先日、息子夫婦と孫の三人がジイジの家に遊びに来た。夢中に遊ぶ孫に、母親が「もうおうちに帰るよ」と言うと、孫は右の手首を縦に振りながら「イヤイヤイヤ」を連発。そのしぐさのかわいいこと。
孫は何をやってもかわいい。シジバカとは思いつつ、「そうかそうか帰りたくないのか、じゃ泊まっていくか?」なんて孫に粉をかけていると、嫁から「おじいちゃん!そんなことは言わないでください。イヤイヤすればなんでも通るとおもって、わがままな悪い子になるでしょ」とガツンと叱られた。
バアバもそれに便乗して、「あんたは子育てのころ、ちっとも面倒見なかったから、イヤイヤの対処法を知らないのよ。まったく困ったジイジね」と、昔のことを持ち出して攻めてくる。
「でも〇〇はジイジともう少し遊びたいんだよね~」と孫に助けを求めると、孫はジイジと遊びたいわけじゃないとばかりに首を横に振った。
クー、嫁連合に叱られ、孫に拒否られ、ジイジはもう生きる希望を失いかけている。
この絶望感、なんかどこかでも感じているなと思ったら、安倍ちゃんのイヤイヤだ。
これはイヤイヤ、それもイヤイヤ、なんでもイヤイヤ……
安倍ちゃんは65歳。
その歳でイヤイヤ期かぁ~。自己主張の発達が遅れていたから、いまイヤイヤ期になっているのかぁ~。成長の過程なんだから、イヤイヤはいいことなのかぁ~。
安倍ちゃんは「募っているが、募集はしていない。」なんて、まだ言葉もよく覚えきれていないもんなぁ~。
自分としてはいいところに話のネタを見つけたので、攻撃の矛先をそらそうといってやったよ。「安倍ちゃんもイヤイヤ期でイヤイヤばっかり言っているけど、許されてるじゃない。〇〇は帰りたくないって言っているのだから、もう少し遊んでいきなよ」と。
返ってきたのは三人の冷たい目線。
息子が一言、「親父のウケねらいは笑えないね。それをネタにするのなら、イヤイヤばっかり言ってると安倍晋三になっちゃうぞぉ。あんたのイヤイヤは通りませんと、みんなから叱られているでしょ。自我を通すだけのイヤイヤは、みんなに迷惑をかけても平気な悪い子のすることだよとか言ってほしいね」と。
どうもここでもジイジは滑ったようだ。
で、ここで得た教訓は、2歳の孫のイヤイヤは成長の過程だから歓迎だが、安倍ちゃんのイヤイヤは日本をだめにする過程だから許しちゃいかんということ。
負うた子に教えられ。いくつになっても学ぶことは多い。