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 安倍首相が国会答弁で自衛隊のことを「我が軍隊」と答弁した。
 わかっていて、あるいは狙いをもっていったのではないか。
 単なるアヤということではないだろう。
 安倍さんの動きを見ていると、ヒトラーを彷彿とさせる。
 第一次政権を投げ出す屈辱を味わった。その屈辱を晴らしたい。何とか政権を奪取したあとは、「我が闘争」のシナリオで「戦後レジームからの脱却」に突き進む。

 戦後日本のレジームは憲法三原則といってよい。
 国民主権、平和主義、基本的人権擁護である。
 ということは、安倍さんが突き進んでいることは憲法三原則をことごとく蹂躙することだ。
 脱却した後の日本社会も透けて見える。戦前は、軍隊と財閥が結託して日本を我がもの顔に支配し、侵略戦争を起こして権益をさらに得ようとした社会である。
 やろうとしているは、どう見ても似ている。
 特定秘密保護法で国民を監視し、自衛隊を軍隊に格上げし(安倍さんはすでに軍隊と認識している)、集団的自衛権で事実上侵略戦争もOK。労働者を無制限に働かせ、いらなくなればはした金で首切り。大企業が世界で一番稼げる国にしたいということで法人税率の連続引き下げ。その穴埋めに庶民の懐から収奪する消費税の連続引き上げ。消費税は逆進税制で、基本的人権に反する税金といわれている。その引き上げだ。

 沖縄の皆さんがもう基地はいらないと選挙で意思を示した。これは国民主権の問題。
 憲法を順守しなければならない首相なら、辺野古移設などさせず、普天間基地を直ちに返還するよう動くべき。やっていることは、辺野古移設の推進。国民主権無視。なぜアメリカに立ち向かわないのだ。

 自民党の地方幹部から、安倍さんが主導する政権は危険だ、という声が上がっていると報道されている。
 本当に危険を感じる。日本の大政翼賛会と特高で、ドイツはハイルヒトラーと秘密警察で、国民は単一の思想、単一の行動を強制された。全体主義である。

 「我が軍隊」といった安倍さん。「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」では「天皇陛下万歳」とやった。自民党の三原じゅん子議員は「八紘一宇」といった。「八紘一宇」は侵略戦争を推進する標語である。そのうち「大日本帝国万歳」とか、ハイル××と言い出すのではないか。