高齢者人口と割合
総務省は先月19日「敬老の日」に合わせ、高齢者人口と割合を発表した。 65歳以上の高齢者人口(15日現在)は推計で3,461万人。 総人口に占める割合は27.3%だ。前年から73万人、0.6ポイント増え、過去最高を記録した。(2015年国勢調査の速報値をもとに推計) | 厳しい現実・・・ 健康不安・・・ |
男性の65歳以上は1,499万人(男性人口の24.3%)
女性の65歳以上は1,962万人(女性人口の30.1%)だ。
年齢別では、70歳以上が2,437万人(総人口の19.2%)。 75歳以上が1,697万人(同13.4%)。 80歳以上が1,045万人(同8.2%)だ。
国立社会保障・人口問題研究所はこれまで推計で、65歳以上の高齢者が総人口の30%を超えるのは2024年してきた。少子高齢化が予測以上に進行していることの結果だ。 普通に結婚し、子どもを儲けられる社会になっていいない証左か?
また、働く高齢者も増えており、同省の労働力調査によると、昨年は過去最高の730万人に達し、このうち65~69歳の就業率は、男性で52.2%、女性で31.6%に達した。
老後を年金で豊かに暮らす時代は夢なのか。 スウェーデンでは考えられない話だ。
貧困 ・・・ 『健康格差』・『命の格差』
先月19日、NHKスペシャルを見た。
日本ではいま、『職業』・『経済力』・『地域』・『家族構成』等によって、「病気のリスク」・「寿命(命)」に格差が生じる『健康格差』・『命の格差』の問題が深刻化しているという。
このままでは社会全体の活力が失われ、医療費や介護費のさらなる増加にもつながるという。
貧困者ほど癌・脳卒中・糖尿病・要介護・閉じこもりになりやすく、『命の格差』にも現れてくる。
所得格差が過去最大 ・・・ ジニ係数調査
厚生労働者は先月15日、所得格差を表す代表的な指数である「ジニ係数」の2014年調査を発表した。
所得が少ない高齢者世帯などが増えているため、年金などを含まない当初所得(世帯単位)は、0.5704と過去最高を更新し続けている。
* ジニ係数は0~1の間の数値てあらわされ、1に近いほど格差が大きいことを示す。
奪われる“年金財源” ・・・ 医療・介護・生活援助は削減
公的年金の財源を使った資金運用で14兆円近い損失を出している。アベノミクスを支える株式への投資で巨額の年金財源が奪われている。 いつか来た道(消えた年金)の繰り返しであり、将来の年金受給<削減>に響いてくることは明らかだ。
さらに社会保障も次から次へと改悪されている。高齢者が医療を受けようとしても自己負担が1割から2割へ引き上げられ、介護保険も要介護認定が引き下げられ生活援助が保険給付から外される。国家による年金制度詐欺・介護保険制度詐欺・社会保障制度詐欺の状況だ。
一方、保険料を納められない世帯には、健康保険証の取り上げ、滞納額の強制執行・差押えと行政の国民いじめは際限もなく強化している。
まさに、弱者・高齢者は国家にとって邪魔な存在だ。 早く死ね。 という策だ。
老後が不安だから ・・・ 政務活動費の不正受給
富山市議会の政務活動費不正受給問題では、「老後が心配だから」・「5年前からやっていた」・「気軽に始めたら簡単だった」・「チェックもなかった」・「飲むのが好きで誘われたら断れない性格だから」と呆れた理由で税金を騙し取っている。それも領収書を偽造してまでだ。
医療や介護、教育や子ども手当、介護や生活援助については、財源がないと次々に切り下げられ、生活困窮者にまで自己負担を強いる。
同じ税金の使い方なのに政治家には財源があって、国民には財源がないのか ?
逆さまな政治である。
税金の集め方・税金の使い方を本気で議論しなければならない。